北海道の過去積雪量を調べる方法

 

 

北海道の過去の積雪量を調べるときは、最初に指標を決めないと数字が噛み合いません。

気象庁の過去データ検索とCSVを使えば、札幌や朱鞠内など地点別に、最深積雪と降雪の深さを同じ条件で比較できます。

本記事では、積雪深と降雪の深さの違いから、道内地点の探し方、ランキングの作り方まで手順で解説します。

北海道の過去の積雪量で迷う原因

迷いの大半は、積雪深と降雪の深さを混ぜて比較することです。

一般に積雪量という言葉は、積雪深と降雪の深さの両方を指して使われます。

気象庁のページでも指標が分かれているため、同じページ内でも見ている列が違うと結論が変わります。

まずは目的に合わせて、どの指標で過去を比較するかを固定します。

積雪深と降雪の深さを分ける

地面にある雪の深さは積雪深で、降った量の合計は降雪の深さです。

積雪深は、日最深積雪や最深積雪として表示されることが多い指標です。

降雪の深さは、降雪の深さ日合計や降雪の深さ合計として表示されることが多い指標です。

積雪深は融けたり圧縮されたりするため、降雪の深さ合計と一致しません。

呼び方 意味 過去比較で向く目的
日最深積雪 その日の最大の積雪深 その日の雪の多さを比較
最深積雪 一定期間内の最大の積雪深 冬のピークの比較
降雪の深さ日合計 その日に降った雪の合計 ドカ雪日の比較
降雪の深さ合計 一定期間の降った雪の合計 冬全体の降雪量の比較

年合計が寒候年になる場合を押さえる

年合計は暦年ではなく寒候年の合計として注記されることがあります。

気象庁の観測開始からの毎月の値では、月別の並びの末尾に年の値が表示されることがあります。

この年の値が暦年合計か寒候年合計かは、ページ注記を確認してから解釈します。

札幌のページでは年の値が表示されることがあり、途中経過の年は更新途中の可能性があります。

地点ごとの差をそのまま比較しない

観測開始年と欠測と移設の影響で、地点の単純比較は危険です。

朱鞠内や幌加内のような内陸と、札幌のような沿岸寄りでは積雪の出方が大きく違います。

観測所やアメダス地点は、観測開始年が異なる場合があります。

欠測や移設がある地点は、同じ期間で比較しないと順位が歪みます。

  • 比較する期間を固定する。
  • 同じ指標だけを使う。
  • 欠測の扱いを統一する。
  • 移設や観測環境の変化の注記を確認する。

気象庁で過去の積雪データを取る方法

最短ルートは、過去の気象データ検索で地点と指標を選ぶことです。

気象庁の過去の気象データ検索には、月別や日別の値がまとまっています。

札幌のような代表地点は、観測開始からの毎月の値で月合計の推移を確認できます。

さらに観測史上順位で、記録的な日や月を素早く特定できます。

過去の気象データ検索で月別を確認する

月別の比較は、降雪の深さ月合計値か最深積雪を軸にすると整理しやすいです。

札幌の観測開始からの毎月の値には、降雪の深さ月合計値が掲載されることがあります。

年別の行に月別値が並ぶ形式のため、同じ月だけを抜き出すと長期傾向が見えます。

年合計の列は注記を確認し、寒候年合計なら冬単位で集計します。

  • 地点を札幌や旭川などに固定する。
  • 対象月を一つに固定して年ごとに見る。
  • 年合計を使う場合は注記を読む。

観測史上順位で豪雪日を特定する

豪雪日の把握は、降雪の深さ日合計の順位が早いです。

観測史上1位から10位の値には、降雪の深さ日合計などの記録が表示されます。

札幌では過去に降雪の深さ日合計が大きい日が記録されている例があります。

この順位は地点ごとの記録であり、北海道全体の記録と同一ではありません。

見たい内容 選ぶ指標 向く使い方
ピークの積雪 最深積雪 冬の最大値の比較
ドカ雪の日 降雪の深さ日合計 災害級の降雪日の抽出
降り方の多さ 降雪の深さ合計 冬の総降雪の比較

平年値で過去平均との差を説明する

過去の多寡は、平年値の統計期間を明示して差で語ると誤解が減ります。

平年値は統計期間が定義されており、例として1991年から2020年のように区切られます。

同じ地点で平年値と実測を並べると、その年の特徴が一文で説明できます。

地点が変わると平年値も変わるため、比較の単位は地点ごとに揃えます。

北海道内で地点別に一覧を作る手順

道内の一覧は、地点名を先に揃えてから同一指標を抜き出します。

北海道は地域差が大きいので、内陸と山間と沿岸を混ぜずに分けると解釈が安定します。

地点例として、朱鞠内、幌糠、倶知安、幌加内、層雲峡、石狩沼田、喜茂別、音威子府、黒松内、大滝などがあります。

札幌のような都市部は、生活影響の説明にも使いやすい地点です。

道内地点の候補を先に固定する

先に候補地点を固定すると、途中で指標がぶれません。

道内ランキングの作成では、対象地点が変わると結果が変わります。

札幌と朱鞠内のように性質が異なる地点は、同じ表に入れても注釈を付けます。

欠測が多い地点を含める場合は、欠測の扱いを先に決めます。

  • 生活圏の代表に札幌を入れる。
  • 内陸豪雪の代表に朱鞠内や幌加内を入れる。
  • 後志の代表に倶知安や喜茂別を入れる。
  • 道北の代表に音威子府を入れる。

同じ期間で日別か月別かを統一する

日別と月別を混ぜると、順位表が作れません。

日別なら日最深積雪か降雪の深さ日合計に統一します。

月別なら最深積雪の月値か降雪の深さ月合計値に統一します。

過去10年や過去30年など期間を固定してから抽出します。

目的 おすすめの粒度 統一する項目
豪雪日の抽出 日別 降雪の深さ日合計
冬のピーク比較 月別 最深積雪
冬の総降雪比較 月別と冬合計 降雪の深さ月合計値

地点横断ランキングは公式条件を確認する

道内ランキングは、集計対象地点と集計時刻の条件で順位が変わります。

札幌管区気象台のアメダス道内ランキングは、同日の観測状況を把握する用途に向きます。

過去のランキングを自作する場合は、地点別に同じ指標を抽出して並べます。

欠測を含む年は、比較から除外するか別枠にします。

CSVで過去データをまとめて集計する

複数地点を同時に扱うなら、気象庁の過去データのCSVを使うと速いです。

過去の気象データ検索は閲覧に強く、CSVは集計に強い方法です。

ランキングや豪雪年の抽出は、CSVで同一列を揃えると再現できます。

ただし一度に取得できる量に上限があるため、期間を区切って取得します。

CSV取得前に決める三つの条件

地点と指標と期間の三点が決まれば、作業の九割が終わります。

地点は札幌や朱鞠内など、目的に合うものだけに絞ります。

指標は最深積雪か降雪の深さ合計など、一つに固定します。

期間は観測開始からか過去30年など、比較に必要な長さに揃えます。

  • 地点の一覧を作る。
  • 指標の列名を決める。
  • 対象期間の開始日と終了日を決める。
  • 欠測の扱いを決める。

欠測と移設がある年の扱いを統一する

欠測が混じると合計が小さく見えるため、扱いの統一が必須です。

欠測が多い地点は、利用上注意の注記が付くことがあります。

合計を作る場合は、欠測日がある月や冬を除外する方法が安全です。

移設が疑われる場合は、地点の注記を見て同一条件の期間だけで比較します。

問題 起きること おすすめ対応
欠測がある 合計が過小になる 欠測を含む期間を除外する
移設がある 環境差で値が変わる 移設前後を分けて比較する
観測開始年が違う 長期順位が不公平になる 共通期間だけで比較する

札幌の年別月別データを読むときの注意

札幌の年別月別の表示は、年の列の意味を確認してから合計を使います。

観測開始からの毎月の値には、降雪の深さ月合計値が年別に並ぶことがあります。

年の列に年合計らしき値が表示される場合があります。

この年合計が寒候年合計かどうかは、ページ注記で確定します。

北海道の過去積雪量を失敗なくまとめる要点

要点は、指標と期間と地点を固定し、注記と欠測を先に処理することです。

北海道の過去積雪量は、定義を決めないと道内平均や最大値の話にすり替わります。

まずは札幌のような代表地点で方法を確立し、次に朱鞠内や倶知安へ横展開します。

最後に平年値と観測史上順位を添えると、説明が短くなります。

指標を一つに固定して表題に入れる

表題に最深積雪か降雪の深さ合計を明記すると読み手が迷いません。

積雪深を扱うなら最深積雪や日最深積雪を使います。

降った量を扱うなら降雪の深さ合計や降雪の深さ日合計を使います。

途中で指標を変えないことが、比較表の信頼性になります。

  • 最深積雪で冬のピークを比較する。
  • 降雪の深さ合計で冬全体を比較する。
  • 降雪の深さ日合計でドカ雪日を抽出する。

期間をそろえて寒候年の注記を確認する

期間が揃っていない比較は、数字の大小に意味が出ません。

過去10年なら全地点で同じ10年に揃えます。

観測開始から比較するなら、開始年が違う地点を同列にしない工夫が必要です。

年合計が寒候年扱いの場合は、冬単位で年をそろえます。

地点別記録と道内記録を分けて書く

観測史上順位は地点の記録であり、北海道全体の記録ではありません。

札幌の記録は札幌の気候と観測条件の中での順位です。

朱鞠内や幌糠の上位値は、その地点の地形と寒冷条件の中での順位です。

道内の最高記録を語るなら、地点横断で同一条件の抽出手順を併記します。

道内ランキングを作るときのチェック項目

ランキングは、集計条件のチェック項目を表で固定してから作ります。

集計対象地点と集計時刻と欠測の扱いが揃うと、結果が再現できます。

札幌管区気象台の道内ランキングを参照するときも、ページの条件を確認します。

条件が違うランキング同士を比較しないことが、誤読の回避になります。

チェック項目 確認する内容 決め方の例
対象地点 道内のどの地点を含むか 札幌と朱鞠内と倶知安を含める
指標 積雪深か降雪の深さか 最深積雪に統一する
期間 開始と終了の範囲 過去30年に統一する
欠測 欠測を除外するか 欠測のある冬は別枠にする
注記 寒候年か暦年か 寒候年なら冬単位で集計する